※ Adobe Photoshop 2024の画像で解説しています。
※境界線をぼかすサンプルに使用した写真はAdobe Stock、及び、ぱくたそのフリー素材です。(サイト掲載の写真・画像について)

Photoshopで切り取った画像の境界線に「ぼかし加工」を施すと、背景に滑らかになじませることができます。
今回の記事ではPhotoshopの「境界線をぼかす」を適用して2枚の写真を自然に合成する方法を解説していきます。
Photoshopで切り抜きと背景の2枚の写真を合成する
丸く切り抜く写真と、背景に使う写真です。この2つをPhotoshopで以下のように合成します。
選択範囲をぼかして写真を合成する
選択範囲をぼかしてからコピー&ペーストで背景写真と合成する方法です。一番簡単に操作できます。
- 「楕円形選択ツール」で丸く切り取る範囲を選択する
- メニューバーの「選択範囲」➔「選択範囲を変更」➔「境界線をぼかす」をクリック
- 「ぼかしの半径」の数値を指定する(ここではやや深めに60px)
- Enterで確定する
- 輪郭をぼかした選択範囲で写真をコピーする
- 背景写真に重ねてペーストする
- 必要なら切り抜き画像を拡大縮小して位置を移動させる
- 合成が完了


クリッピングマスクをぼかして写真を背景に馴染ませる
クリッピングマスクで切り抜けば、元の写真画像をそのまま残すことができます。合成する2枚の写真を重ねて、「ぼかし」の強度を確かめながら作業できるのも便利です。
- 「楕円形ツール」を「シェイプ」に設定して、「塗り:白、線:なし」で丸を描く
- シェイプのレイヤーを人物写真レイヤーの下に配置する
- 2つのレイヤーの境界線をAltキー(MacはOption)を押しながらクリックしてクリッピングマスクを作成する
- パネルの「プロパティ」を開く
- 「マスク」のアイコンをクリックする
- 「ぼかし」スライダーを右に動かして、画像を見ながら「ぼかし」を掛ける
- 合成が完了
「被写体を選択」で切り抜いた輪郭を「ぼかしツール」で背景に馴染ませる
Photoshopの「被写体を選択」は写真から一発で被写体の詳細な切り抜きを作ってくれる便利機能です。
※ Adobe Photoshop 2024の画像で解説しています。 ※「被写体を選択」のサンプルに使用した人物写真は「Adobe Stock」でクレジットを取得したフリー素材です。(サイト掲載の写真・画像について) CGDOO[…]
以下は「被写体を選択」で範囲選択して背景の上にコピーした猫の切り抜き写真です。エッジがカクカクして、いかにも貼り付けたって感じですね。
このエッジの粗さを修復するには「ぼかしツール」を使います。
「ぼかしツール」を選択したら、ぼかしブラシのサイズと強さを設定します。この例では「ブラシのサイズ:10px、強さ:40%」にしています。切り抜いた被写体の輪郭に沿ってブラシでなぞるようにドラッグしてエッジを滑らかにしていきます。
「ぼかしツール」で輪郭をぼかす前と後の合成写真です。Afterの方は被写体の影(ぼかしガウスを適用した被写体のシルエットを変形させて乗算で合成)も入れています。

今回は境界線をぼかす3つの方法「①選択範囲をぼかしてコピー、②クリッピングマスクをぼかす、③切り抜いた輪郭を「ぼかしツール」で円滑化」を解説しました。