PhotoshopのAI「生成塗りつぶし」の使い方・簡単基本技

※ Adobe Photoshop 2024、2025の画像で解説しています。
※「生成塗りつぶし」に使用した写真は「写真AC」のフリー素材を利用しています。(サイト掲載の写真・画像について

CGDOOR
一つ前の記事では、Photoshopの「切り抜きツール」から生成AIで画像を拡張する「生成拡張」の使い方について解説しました。カンバスを広げて背景の続きを描き足すように生成する機能です。
▶ Photoshopの「生成拡張」で「コンテンツ…」を超えた背景拡張ができる!

今回は、同じAdobeのAI機能で実行するPhotoshopの「生成塗りつぶし」の使い方について解説します。こちらは、画像内に選択範囲を作って情景となじむコンテンツを生成する機能です。不要なものを消して自然な背景で補うといった使い方もできます。

【使い方1】PhotoshopのAI「生成塗りつぶし」でコンテンツを自動生成

大都会の空の写真に「生成塗りつぶし」で謎の円盤と宇宙人のイラストを生成してみました。

PhotoshopのAI「生成塗りつぶし」の使い方1

  1. 最初に「ウィンドウ」メニュー➔「コンテキストタスクバー」をクリックして表示させておきます。
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  3. PhotoshopのAI「生成塗りつぶし」の使い方2
    ツールバーの「楕円形選択ツール」で選択範囲を作り、「コンテキストタスクバー」の「生成塗りつぶし」をクリック、プロンプトの入力バーに変換されたら「UFO」と入力して「生成」をクリックします。
  4. PhotoshopのAI「生成塗りつぶし」の使い方3
    少し時間がかかりますが、3種類のバージョンが提示されたらイメージに最も合う生成画像を選択します。
  5. PhotoshopのAI「生成塗りつぶし」の使い方4
    同じように、今度は「長方形選択ツール」で選択範囲を作り、プロンプトを「UFOから発射される光線」にして光を生成します。
  6. PhotoshopのAI「生成塗りつぶし」の使い方5
    同じように、今度は「なげなわツール」で選択範囲を作り、プロンプトを「宇宙人」にして生成します。
  7. PhotoshopのAI「生成塗りつぶし」の使い方6
    最後にプロンプト「Helloの金文字」で生成AIによるロゴの生成も試してみました。

【使い方2】PhotoshopのAI「生成塗りつぶし」でコンテンツを消す

生成AIを使って、いらないコンテンツを消しながら自然な背景で補う操作です。

PhotoshopのAI「生成塗りつぶし」の使い方7
この操作はとても簡単で、
消したい範囲を選択したら、「コンテキストタスクバー」のプロンプトには何も入力せず、そのまま「生成」をクリックするだけです。

「生成塗りつぶし」使い方のコツ

【コツ1】「もう一度生成」と「類似を生成」を使い分ける

生成されたバージョンに気に入ったものがない時は「生成」をもう一度クリックすれば更に3種類の画像候補が追加されます。大きくイメージの違う画像にしたい場合はプロンプトを書き換えて「生成」をクリックしましょう。

イメージに近いが、少しだけ違う画像にしたい時には「コンテキストタスクバー」のメニューアイコンから「類似を生成」をクリックすると似通ったイメージが生成されます。

PhotoshopのAI「生成塗りつぶし」の使い方8

【コツ2】範囲は広めに選択する

特に不要なコンテンツを消す時には、きっちり形通りに選択せず、余裕を持って大雑把に範囲選択する方がきれいに生成されるようです。削除しようとしたのに代わりの人物や動物が生成されてしまうことも多いのですが、周囲の背景も含めるように広めにざっくり選択するとうまくいく確率が高いと思います。生成AIは進化途中の機能なので、コツを掴むまではトライ&エラーが欠かせません。

【コツ3】生成バリエーションは小まめに削除する

「生成」をクリックすれば画像の候補がどんどん増えていき、その分ファイルサイズが重くなります。使う生成画像が決まったら、それ以外はサムネイル横のゴミ箱アイコンをクリックして削除しておきましょう。

CGDOOR
以上、AdobeのAI機能で実行するPhotoshopの「生成塗りつぶし」の使い方について図解しました。

今回ご紹介した基本の使い方以外にも、「生成塗りつぶし」で背景や服装の季節感を変えたり、人物の表情を変えたりすることができます。生成AIの急速な進歩には目を見張るばかりですが、新技術に依存し過ぎるのも考えものかもしれません。生成AIに対しては適度な距離を保ちつつ、同時に積極的な習得を心がけたいと個人的には思います。