Photoshopで波線・省略波線・波イラストを描く

※ Adobe Photoshop 2024、2025の画像で解説しています。

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今回は、Photoshopで滑らかな波線や省略波線を描く方法、心電図のような少し変則的な波線を描く方法、初心者でも簡単に大波のイラストを描く方法を解説します。

Photoshopの「波形」で直線から滑らかな波線を描く

ラインツール、長方形ツール、または、長方形選択ツール➔塗りつぶしでも構いませんが、長い直線を1本描きます。このオブジェクトはシェイプでもスマートオブジェクトでもラスター画像でも、自分で管理しやすい形式で描いて下さい。

描いた直線を選択して、「フィルター」メニュー➔「変形」➔「波形」をクリックします。画面が開いたら、以下のように設定します。

  • 波の種類: 「正弦波」を選択
  • 波数: 「1」にする ※2以上に設定すると、均等な波が描けない
  • 波長: 数値を小さく設定すると波の幅が狭まり、大きくすると広がる
  • 振幅: 数値を大きくすると波が高まり、小さくすると低くなる
Photoshopで波線を描く1
波線を激しく動かしたければ波長を小さく、振幅を大きく設定します。逆に波線をゆるやかにしたければ波長を大きく、振幅を小さく設定します。

Photoshopで棒グラフを省略する波線を描く

省略波線を描く方法は、基本的には上記の方法と同じです。波線を描いて棒グラフに配置した後で、グラフの枠に合わせて両端を切り捨てる操作をするだけです。

以下の例ではグラフに四角形の背景を作ってあるので、Ctrlキーを押しながらレイヤーパネルのサムネイルをクリックして選択範囲を読み込み、反転させて削除しています。

Photoshopで波線を描く2

Photoshopの「波紋」で心電図のような波線を描く

直線に「フィルター」メニュー➔「変形」➔「波紋」を適用して、心電図のような少し変則的な波線を描くことができます。

設定するのは「量」と「振幅数」の2つ。以下の波線は「量:600%、振幅数:大」で描いています。

Photoshopで波線を描く3

この「波紋」で描いた波線に「波形」を二重に適用すると、ちょっと変わった波模様がいろいろ描けます。試してみて下さい。

Photoshopで波線を描く4

Photoshopの「渦巻き」で簡単に大波のイラストを描く

絵のスキルが無くても簡単に描ける海の波のイラストです。

  1. 長方形をグラデーションツールで海の色に塗りつぶす
  2. 「フィルター」メニュー➔「変形」➔「波紋」を「量:300%、振幅数:大」で適用
  3. 「フィルター」メニュー➔「変形」➔「渦巻き」を「角度:355°」で適用
  4. レイヤーを複製し、色調を白に近いブルーにする
  5. 複製したレイヤーの描画モードを「ディザ合成」、不透明度10%にする

Photoshopで波線を描く5

シンプルな夏イメージに使えそうです。

Photoshopで波線を描く6

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「波線」と一口に言っても、いろいろな種類があります。ただ、Photoshopで波線を描く場合は「フィルター」メニュー➔「変形」➔「波形」が基本です。少し変わった波線にしたいなら、「波紋」や「渦巻き」なども使ってみましょう。