※ Adobe Photoshop 2025の画像で解説しています。
※モックアップに使用した写真は「Adobe Stock」でクレジットを取得したフリー素材、およびテンプレートです。(サイト掲載の写真・画像について)

モックアップとは、完成品の疑似画像です。Webデザインやパッケージの組立図などをリアルな画像に作り上げて見せる手法ですね。
今回は、Photoshopに画像を取り込んで歪め、背景の枠画像に嵌め込んでモックアップを作成する方法をご紹介します。変形機能を使って操作しますが、難易度はそれほど高くありません。嵌め込む画像を、後から簡単に入れ替えることもできます。
目次
【1】嵌め込む先の画像をPhotoshopで開く
ここでは「パソコンの画面」「コーヒーマグ」「折り曲げた紙」の画像が並ぶPSDファイルを開いて使います。
【2】画像を嵌め込む枠を作り、スマートオブジェクトに変換
- 長方形ツールで、それぞれの画像に合わせた四角形を作成します。適当な大きさで構いません。
- レイヤーパネルで、作成した枠の各レイヤーを右クリックして「スマートオブジェクトに変換」します。
- 3つのスマートオブジェクトレイヤーをまとめて選択し、描画モードを「乗算」にします。

【3】枠を画像に合わせて歪める
パソコンの画面に合わせた枠を作成
- 「pc-frame」レイヤーを選択します。
- Ctrlキーを押しながら四角の点をドラッグして画像に合わせます。
- 「レイヤースタイルを追加」アイコンをクリックし、「ベベルとエンボス」➔「ベベル(内側):下方向」と「シャドウ(内側):白・スクリーン」を重ね付けして立体感を出します。

コーヒーマグに合わせた枠を作成
- 「mug-frame」レイヤーを選択します。
- 「編集」メニュー➔「変形」➔「ワープ」をクリックします。
- 格子状のパスの外側四角の点をドラッグして画像に形を合わせます。
- 上部と下部のハンドルをカーブに沿うように調整します。
- 中央を少し下へ押し下げて全体をアーチ状に歪めます。
折り曲げた紙に合わせた枠を作成
- 「paper-frame」レイヤーを選択します。
- Ctrlキーを押しながら四角の点をドラッグして画像に合わせます。
- 「編集」メニュー➔「変形」➔「ワープ」をクリックします。
- もう一度、「編集」メニュー➔「変形」から、今度は「ワープを左右に分割」をクリックします。
- 格子状のパスの中央の線をクリック、画像の折り目の中央でワープが左右に分割されます。
- 中央の上部の点をAltキーを押しながらクリックして、片方のハンドルだけ単独で調整できるように切り替えます。
- ハンドルをドラッグして画像のカーブに合わせます。
- 下部の辺も同様にして画像のカーブと合わせます。
- 中央の格子が不自然に歪んでいないか確認して完了します。
【4】画像を嵌め込む
- レイヤーパネルでスマートオブジェクトのサムネイル画像をダブルクリックする(または、レイヤーを右クリックして「コンテンツを編集」をクリックする)と、別タブで変形前の長方形の枠が開きます。
- ライブラリから枠に嵌め込む画像をドラッグ&ドロップするか、「ファイル」メニューから配置します。
- 必要なら拡大縮小し、「ファイル」メニュー➔「保存」をクリックします。
- モックアップの作成ファイルに戻ると、配置した画像が嵌め込まれています。

【5】画像に陰影と光沢を付けてモックアップを仕上げる
パソコン画面の画像には「外側:黒、内側:白」の円形グラデーションを重ね、「描画モード:ハードライト」で合成して陰影を付けています。マグと紙の画像にはスマートフィルターの「描画」➔「逆光(105㎜)、明るさ:70%」を適用し、光沢を追加して仕上げています。

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本記事でご紹介した方法でモックアップを作成した場合、枠に配置した画像を入れ替えれば何度でも再利用できるので便利です。お試し下さい。