※ Adobe Photoshop 2024、2025の画像で解説しています。
※境界線をぼかすサンプルに使用した写真は「ぱくたそ」のフリー素材です。(サイト掲載の写真・画像について)

Photoshopの背景を色で塗りつぶし
まずは、Photoshopファイルの背景レイヤーを色で塗りつぶしてみましょう。
Photoshopで塗りつぶしに使う描画色・背景色を変更
Photoshopでは優先的に適用される2つの色「描画色」と「背景色」を指定する機能がツールバーにあります。
- 「スウォッチ」パネルを開き、塗りつぶしに使う色のサムネイルをクリックして「描画色」を指定
- ツールバーの「背景色」をクリックして「カラーピッカー(背景色)」を開く
- 塗りつぶしの第2候補にする色をクリックするか、または画面上の任意の色をスポイトでクリックして指定
塗りつぶし方法① Photoshopの「編集」➔「塗りつぶし」
背景レイヤー、または背景にする透明レイヤーを選択して、「編集」メニューをクリックし、「塗りつぶし」をクリックします。
「塗りつぶし」ダイアログボックスが開いたら塗りつぶしの「内容」で色を指定しますが、デフォルトでは「描画色」になっているので、多くの場合、そのままEnterを押します。
背景レイヤー全体が「描画色」に指定した色で塗りつぶされます。
塗りつぶし方法② Photoshopのバケツ型「塗りつぶしツール」
背景レイヤー、または背景にする透明レイヤーを選択して、ツールバーのバケツ型アイコン「塗りつぶしツール」を選択し、カンバス内をクリックします。

塗りつぶし方法③ Photoshopの塗りつぶしショートカット
塗りつぶしのショートカットキーには以下の3種類があります。
「Shift」+「F5」は、上記の塗りつぶし方法① Photoshopの「編集」➔「塗りつぶし」を操作するショートカットキーです。
「Alt」+「Delete」は、上記の塗りつぶし方法② Photoshopのバケツ型「塗りつぶしツール」と同じ操作をするショートカットキーです。「描画色」に指定した色で塗りつぶされます。
「Ctrl」+「Delete」は、「背景色」に指定した色で塗りつぶしを行うショートカットキーです。
Photoshopの特定の範囲を色で塗りつぶし
画像の特定範囲やレイヤー内のオブジェクトを色で塗りつぶしてみましょう。
範囲選択して調整レイヤーで塗りつぶし
「自動選択ツール」や「オブジェクト選択ツール」を使って、色で塗りつぶす範囲を選択します。
- レイヤーパネルの「塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成」アイコンをクリック
- リストの「ベタ塗り」をクリック
- カラーピッカー(ベタ塗りのカラー)が開く
- 色をクリックするか、画面上の任意の色をスポイトでクリックして指定
- 調整用の塗りつぶしレイヤーが元レイヤーの上に新規作成され、選択範囲が指定色で塗りつぶされる

▶ Photoshopの「色の置き換え」でイメージの色を変更する方法
で解説しています。
範囲選択して別レイヤーを塗りつぶし
「自動選択ツール」や「オブジェクト選択ツール」を使って、色で塗りつぶす範囲を選択します。
画像の人物を「オブジェクト選択ツール」で選択した範囲を黒で塗りつぶしてシルエットの切り抜きを作ってみます。
- レイヤーパネルの「+」アイコンをクリックして新規レイヤーを追加
- 「Shift」+「F5」で「塗りつぶし」ダイアログボックスを開く
- 塗りつぶしの「内容」をリストから「ブラック」に設定
- 「OK」をクリック
「塗りつぶし」ダイアログボックスで設定できるのは以下の項目です。
- 「塗りつぶし」の内容:色や他のアイテムの選択
-
選択できる「塗りつぶし」の内容は以下の通りです。
- 描画色
- 背景色
- カラー(描画色・背景色以外の色を指定)
- ※コンテンツに応じた塗りつぶし
- ※パターン
- ヒストリー(ヒストリーにある塗りつぶしを繰り返す)
- ブラック
- 50%グレー
- ホワイト
- 「塗りつぶし」の合成:描画モードの選択
- 乗算・オーバレイといった描画モードを指定して塗りつぶしを行うことができます。
- 「塗りつぶし」の合成:不透明度の設定
-
塗りつぶしの不透明度を「1~100%」の間で指定することができます。
レイヤー内の透明部分以外を塗りつぶし
選択範囲を作ってから別レイヤー(または調整レイヤー)で塗りつぶしを行うのではなく、レイヤー内の透明ピクセルを避けて、オブジェクトだけの色を塗りつぶしで変える方法です。
レイヤーを選択し、「Shift」+「F5」で「塗りつぶし」ダイアログボックスを開き、一番下にある「透明部分の保持」にチェックを入れて「OK」をクリックします。

