トリムマークとは?

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トリムマーク(Trim Mark)は印刷用語の「トンボ」の英語表記です。

トリム(=トリミング)は不要な部分を切り取ることで、印刷では仕上がり線に沿って裁断するという意味で使われます。「トリムマーク」とは、簡単に言えば仕上がり位置の目印です。

トリムマークはなぜ必要?

多色刷りで版を重ねる時、デザインを正確に合わせて印刷するためにトリムマークが必要です。また、印刷後に、デザインがずれないように裁断するためにもトリムマークは必要です。冊子の綴じ位置、チラシやダイレクトメールの折り位置を示すのに使われるトリムマークもあります。

トリムマークの「塗り足し(ぬりたし)」とは?

例えば、べた塗り背景の名刺デザインを作成する際に、1枚の印刷用紙に8~10面作って裁断するのであれば、仕上がりサイズより外側に数mm背景の色を伸ばします。天地左右に塗りを追加することで、裁断によって紙色が残らないように処置するわけです。この、仕上がり線から色の伸ばし線までを「塗り足し」と言います。

一般に「塗り足し」の幅は「3㎜」ですが、用紙サイズが小さい場合は「2㎜」か、それ以下にすることもあります。

仕上がり線ギリギリにオブジェクトを配置した場合も、裁断によってデザインが切れることがあります。塗り足しと同じくらいの幅よりも内側にオブジェクトを配置してデザインすることをお勧めします。

トリムマークの「裁ち落とし(たちおとし)」とは?

「塗り足し」と同じ意味です。余分に「塗り足し」て「裁ち落とし(裁断)」する部分ということです。「断ち切り」ともいいます。

トリムマークの種類

トリムマークには以下の種類があります。

  • コーナートンボ : 四隅にある角のトリムマーク。仕上がり(裁断)位置と塗り足しの境界線の目印です。印刷と裁断はこのマークに合わせて行われます。
  • センタートンボ : 天地左右の辺の真ん中の位置を示す十字型のトリムマーク。印刷と裁断の目印になる他、解説書・案内書など冊子のページ番号の位置合わせにもなります。
  • 折りトンボ : 印刷物の折り目の位置を示すトリムマーク。チラシやパンフレットなどの折り目を合わせるのに使われます。
トリムマークとは?
トリムマークの位置・表示
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作成したデータを入稿する際、印刷のミスを防ぐためにトリムマークを付けなくてはならない場面は多いでしょう。これを機会に、トリムマークとは何か?なぜ必要か?を理解しておくと、データの入稿時に役立つかもしれません。